2010年09月08日

人力で木の根っこを掘り起こすには

子供のころに目で見て覚えた「人力で木の根っこを掘り起こす方法」を実践する機会がありましたので、その方法を紹介します。

なお、今回紹介する掘り起こし方は、木の移植を目的とした方法ではないので注意してください。
移植する場合は、「根を切りすぎない」、「根についた土を残す」などの対応も必要になります。

■■木の根っこを掘り起こすということ■■
最初に、木の根っこを掘り起こした状態とはどのような状態かを説明します。
当たり前なのですが、木の根と根についた土が、大地から分離された状態を指します。
そのため、掘り起こすには、「根を切断する」作業と「土を掘る」作業を行う必要があります。

■■使用する道具■■
掘り起こす木の大きさによって最適な道具が異なります。

nehori01.jpg

・剣先スコップ
 これ一つあれば「根を切断する」作業と「土を掘る」作業の両方が行えます。
 しかし、スコップでは歯が立たないような太い根がある場合は、他の道具を使うことをお勧めします。

・クワ
 スコップよりも切先が厚くて丈夫で、かつ遠心力を活かすことができるため、スコップでは切断できない根もクワであれば切断できる可能性が高いです。
 また、小石が多い土や固くなった土を掘るには、スコップよりもクワが適しています。
 
・カナテコのような鉄棒(正式名称がわかりません。スミマセン)
 ⇒根切鋤(ねきりすき)という道具だと、教えてもらいました。(2016/5/1追記)
 写真の一番下にある鉄製の道具です。
 鉄棒の先に根を切断するための鉄板があるのが特徴です。
 全長は170cmほどあり、銛を使う要領で鉄板の部分を根に突き刺すことにより根を切断します。
 重量がある分、その破壊力はクワよりも強く、また突き刺した後にテコの原理によって力づくで木を地面からすくい上げることもできるため、時間短縮のためにはオススメの道具です。
 土を掘る作業には適さないため、スコップかクワと併用します。

・ノコギリ
 上記の道具では切断できないほどの根の場合は、ノコギリで切断します。
 他の道具と異なり、切れ味のよい刃があるため、体力はそれほど必要ありません(腕は疲れますが)。
 ノコギリの刃が刃こぼれしないように、根を切る前に根についた土をできるだけ落としておきましょう。


■■掘り起こす手順■■
1.下枝を除去する
 作業をするためには木の幹に近づく必要があります。
 下枝があって近づけない場合は、枝だけ払うか、幹を切って幹ごと枝を除去します。

 幹を切る場合は、腰の高さぐらいで切断しておくと掘り起こす作業が楽になる場合があります。というのも、幹の真下にある根は一番切断しにくい場所にあるため、真下以外の根を切断し終えた後、幹を押し倒してしまうほうが作業が楽だからです。幹を根元すれすれで切ってしまうと押し倒すことができません。

 ただし、幹を高い位置で切ると根元で切った場合よりも木の上部が勢いよく落ちてきます。
 幹を切る際は木に挟まれて怪我をしないように細心の注意を払う必要があります。

2.周囲の土を掘る
 木の周囲の土をスコップかクワで掘ります。
 通常、幹から離れたところの根のほうが細いため、幹から離れれば離れるほど根を切りながら掘ることがたやすくなります。
 しかし、離れた分だけ掘る範囲が広くなってしまうため、離れすぎるのも問題です。
 最適な距離は木の太さや環境、作業者の筋力によってことなりますが、私は幹の直径の4倍ぐらいの円を描いて掘りました。

 スコップやクワで根が切れない場合は、鉄棒やノコギリを使います。

 周囲を掘り進めて下側に根がなくなってきたら次の作業に移ります。

3.幹の真下の根を切る
 掘った地面の底から幹の真下に向かって掘り進めます。この作業はクワではできません。
 木が小さければスコップでも掘れますが、スコップでは長さが足らない場合は鉄棒がないとしんどいです。
 鉄棒を使う場合は、やみくもに地面に突き刺すと根に当たらないときがあり体力を浪費してしまいます。
 底にたまった土をどけて、どこに根があるのかを確認してから突き刺すほうが、時間はかかるかもしれませんが体力は温存できます。
 
 鉄棒を土の底に軽く突き刺して、その手ごたえで根があるかを判断することもできます。
 押したら幹が揺れるほど根が切断できていれば、揺らした時の地面の動きを見ることや、動かない方向を確認することでも切断できていない根の場所がわかります。

 幹を押してみて大きく揺れるようになったら、思いっきり押して根をちぎることもできますが、ちぎれないぐらいの根であれば鉄棒かノコギリで切ります。


■■作業をした感想など■■
nehori02.jpg
 この木は最後は押し倒すことができました。
 気温が高かったので、日陰での休憩を挟みながら作業しましたが1時間ぐらいで掘り起こせました。
 手ごわい木ほど、掘り起こせたときの達成感も大きいです。






nehori03.jpg
 右は8本ほど掘り起こした後の軍手です。
 手の甲のほうでこの状態。反対側は土と鉄棒のさびでもっと汚れています。
 この軍手をしていても土を手にはめているような状態なので、手は汚れまくりです。







実際にやってみて思ったことは、スコップだけで掘り起こせないような木の場合は、体力が有り余っている人以外は人力でやろうと思わずに、業者に頼んで重機で掘り起こしたほうが安全かつ迅速なので良いということ(笑)

posted by ガノ at 10:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
カナテコのような鉄棒=根切鋤(ねきりすき)
なのです
Posted by at 2016年04月21日 05:26
正式名称を教えていただき、ありがとうございます。
確かに親が「根切り」と呼んでいた気がします。
Posted by ガノ at 2016年05月02日 10:11
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